|
■第4回■感謝と思いやり 後編
飲食業界はこれからも厳しい競争が続きます。圧倒的な価値(=商品力÷価格)提供、マスMD、マスオペレーションが必要です。しかし、最終的には企業文化の勝負になると思っています。
ワタミは「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループ」を目指しています。お客様の笑顔や思い出に、積極的に関わっていきたいと思っています(渡邊美樹 ワタミフードサービス社長)
今週も「感謝と思いやり」についてです。
●一人ひとりに着目する
どんどん感謝していると、いろいろな点でよい事が生じます。
例えば、一人ひとり、一つひとつの事にきちんと着目して、気を配るようになります。
コンビニで商品を受け取るとき、お店の方が「ありがとうございます」と言いますね。このとき、こちらからも目線をあわせ「ありがとう」と言う。
それだけで、その瞬間、相手の人を大切にした事になります。思いやりの心が少しだけ増加します。その人に関する興味が出てきます。信頼関係の素地ができます。
感謝をするには、相手のことをよく見ていないとできませんから、自然とそうなっていきます。
さらに、もっと「ありがとう」の数を増やそうとすると、一人ひとりの良いところを、こちらが積極的に見つけなければ間に合いません。
「食事を一緒にしてくれてありがとう」「親切に対応してくれてありがとう」「あなたがいるだけで、ありがとう」(笑)
習慣にしていると、どんどん、相手のよいところが見えるようになります。
友人に会ったら、「今、何がうまくいっている」と聞いてみるのもいいですね。
●幸せのコップを小さくする
感謝することのもう一つの利点は、「幸せのコップ」を小さくできる事です。
どんな些細なことにも、ありがとうを言っていると、自分自身の「幸せのコップ」が小さくなります。コップが小さくなると、ちょっとしたことで、すぐ幸せが溢れ出すので、まわりの人と幸せを分かち合う事ができるようになります。
反対に、コップが大きいと、いつまでたっても「まだまだ」と、自分の中に不満が残ります。ガンバリ屋さんなのはよいのですが、これでは、まわりを共鳴させるだけのパワーが出にくくなります。
幸せな人のまわりには、幸せな人が集まります。
優秀な企業のまわりには、素晴らしいお客様や取引先が集まります。
些細なことに感謝するうちに、今まで気づかなかった宝物を、発見するようになるでしょう。
そして、それをくり返し習慣化することで、どんどん、思いやりの心が芽生えてきます。
あなた自身が「満足体質」になってきます。
そうなった頃には、お客様からの感謝が、たくさんあなたに降り注いでいる事でしょう。
よいお客様、よい仲間が感謝しあい、共鳴し、お互いが成長していくのを助け合う、そんな関係づくりが「良質経営」です。
僕自身、「もっともっと幸せのコップの小さな人間になりたいなあ」と思っています。そのために、些細なことへの感謝と、目の前の人を大切にする事に注力しています。
感謝の魔法を身につけて、「良質経営」を実現しましょう。
●私の経営チェック「感謝と思いやり」
1感謝と思いやり」を読んで感じたことを書いてください。
2感謝と思いやり」を読んで、あなた自身が、実行してみたいと思ったことを書いてください。
【2005年2月1日】
|
 |
寺沢 俊哉/
主席経営コンサルタント
プロフィール:「顧客志向」をベースに、経営品質活動支援、経営再建・営業革新に関する総合コンサルティングを実施。
個別企業のコンサルティング、企業内教育を含めた研修・研究、著書執筆など幅広く活躍中。
主席経営コンサルタント |
|