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経営随想 ―「大企業病について」―
大企業病について―ユニクロ会長(2004年6月号、文藝春秋より)
企業が大きくなった時怖いのは、社員に大企業病が蔓延することだ。
大企業病の兆候を例示すると
・上を見て仕事をする人間が増えてくること。大企業の中で生き残るには、仕事の成果だけではなく、社内の上役に嫌われず、無難に過ごすのが必要なのだろう
・その兆候は、報告書がやけに上手くなることで解る。何が起きているかの解説ばかり上手くなり、「だったらお前どうするんだ」という部分がまるで感じられない。
・自分で解決策を見出そうとせず、状況を正確に報告すれば事足りる、責任は終わりで、後は上が決定してくれるという思考回路の人間が増えてしまうと、企業の成長は止まる。
・とくに、現場の店長に本部の顔色窺うようなタイプが増えてくるとまずい。本部からの指示を待っていたのでは、その店舗で起きている問題に適切に対応することはできない。
・また大企業では個人が責任を取らなくなる。企業が大きくなるとなんでも会社がやってくれると錯覚するのかもしれない。
・そもそもどんな大きな企業でも、個々人から成り立っているのだ。一人ひとりが責任を持たなければ、企業はどんどん衰退していくであろう。従業員全体が主体者としてモノを考えなければいけない。
・無責任体制が蔓延すると、先ずモノが決まらなくなる。従業員個々人が、「これは自分の仕事、これは自分の仕事でない」と選別して、自分の仕事として決めたこと以外は手を出さない。しかし、仕事の多くは本来、自分の仕事か他人の仕事かよく分からないものだ。「あ、これは自分の仕事じゃない」と問題が起きても放置されて例が目立つ。
実に核心をついた指摘だと思う。
組織が大きくならなくても成長の止まった中堅企業に、老舗企業にこの兆候がよくみられる。
上をみて、顧客・部下を軽視する管理職が跋扈する。
【2004年12月14日】
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志賀 満/
主席経営コンサルタント
専門領域:経営戦略・中長期経営計画の策定・推進の指導。
収益構造の改革、事業再構築、企業の生き残り戦略などのテーマによる中堅・中小企業分野のコンサルティング実績多数。 |
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