コンサルタント・メッセージ  




結果として変わる組織風土・1

一昔前、「組織風土改革」と称して、さまざまな改革活動が行なわれた。中にはオフサイトミーティングというお題目の飲み会に相当な金額を投資した企業も多かったのではないだろうか。しかし、その効果は十分に見えないまま、それらイベントは、過去の良い想い出となったであろう。

組織風土は、間違いなく企業ごとに存在し、そしてそれが日々の働く人々の行動に影響を与え、最終的には企業業績に影響していることは、疑う余地もない。我々コンサルタントが初めて企業を訪問するときに、企業それぞれの独特の企業風土をいち早く察することは、会社の状態を把握することの重要な第一ステップである。

しかし、組織風土そのものも変えるというアプローチは有効なのだろうか?答えは否である。

組織風土は、結局は、その組織を構成する一人一人の「行動」とそれらの元となる「思考パターン」「認知パターン」に還元される。それらの積み重ねが、「結果として」組織風土を形成しているのである。すなわち、組織の一人一人の「思考パターン」「認知パターン」が変わり、結果として「行動」が変わることによって、初めて組織風土が変わるのである。

「行動」は、一人一人が認識することができるが、「思考パターン」「認知パターン」は、殆ど意識せずに使っている、いわゆるクセである。意識してないだけに、非常にデリケートな部分でもある。人によってはあまり触れたくない部分でもあるかもしれない。しかし、一人一人がクセを持っているということを認識し、どのようなクセが自分の行動を支配しているのかに「気付くこと」が、個人の行動変革に向けた第一歩となるのである。

組織風土は、主要なビジネスシーンおいて、各々がどのような行動を取っているか、その行動はどのようなクセによって引き起こされているのかを、個々人、チーム、部署、会社という単位で現状を把握し、あるべき状態にそれらを変えることによって結果的に変わるのである。

【2004年11月15日】


土山 勉/
主任経営コンサルタント
専門領域:組織・人材マネジメント改革、コンサルティング・スキル開発











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