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次の事例は、「IE」手法を活用することにより生産性を高めた例です。

対象

  • 薬剤科
  • 構成員:薬剤師5名

改善のねらい(仮説の設定)

  • 薬剤科の業務の見直しによる、薬剤師業務の生産性の向上
  • 服薬指導業務の実施
  • 注射薬1本渡し業務の完全実施
  • 薬剤の一括管理(ナースステーションの薬剤保管を廃止)

調査・分析の対象

  • 薬剤師全員の業務
  • 薬剤ピッキング業務
  • 作業方法
  • 倉庫レイアウト

調査結果

  • 薬剤師全員の業務分析 薬剤科 業務分析(5名対象)

    No 業務内容 比率(%) 薬剤科主体業務
    調剤及び調剤監査等 27.5
    服薬指導、医師、看護打ち合わせ 6.3
    ピッキング業務、仕分け等 20.0
    書類整理等事務作業 27.5
    発注作業 10.0
    その他 8.7
    100.0
    ●このデータは、薬剤科としての主体業務(付加価値を生んでいる業務)の時間比率が、1〜3の合計として、53.8%しかありませんでした
    ●その差、4〜6までの46.2%は、付加価値を生まない業務となっていました

薬剤ピッキング業務の作業分析

  • 薬剤ピッキング業務のワークサンプリング

  • 区分 比率(%) 合計(%) 内容例
    主体業務(稼働) 43.3 43.3
    付加価値を生んでいない業務
    (不稼働)
    付随作業 10.0 56.7 開梱
    段取作業 15.0 トレイ準備
    作業余裕 27.5 伝票チェック
    職場余裕 2.5 打ち合わせ
    除外 1.7 手休め
    100.0 100.0
    ●この分析手法は、「ワークサンプリング」という手法を分かりやすくまとめたものです
    ●「ワークサンプリング」とは、主体業務(稼働)か、付加価値を生んでいない業務(不稼働)に分け、ある時間の間隔で瞬間的・定期的に観測する手法です
    ●分析結果では、いろいろな点にムダが多く、業務改善する余地が大きかったといえます
    ●この中で最も時間をとられているのが、付加価値を生まない「伝票チェック」でした
    ●薬剤を出庫している業務は、主体業務の中の1/3で14.2%でした

倉庫レイアウトの分析

  • 流れ線図」という分析手法を使いました
  • 平面的に、出庫作業の動線がどうなっているのかを線の本数で表します。動線(ひとが動いた跡)が多く重複しているところは、最短の動線長となるようにレイアウトを改善します

改善結果

結論として、次の成果が得られました
・「服薬指導」と「注射薬1本渡し」の完全実施
・下記の「IE」手法を活用し、下記のように業務改善が達成できました

薬剤科の全体業務→20.0%
ピッキング業務→30.0%
注射薬等の在庫→1/2削減


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